【特殊清掃】よくある疑問

ゴミ屋敷を他人が片づける際の注意とは?

ゴミ屋敷きの片付け

ゴミ屋敷の現状とは?

先日、「ここ数年でゴミ屋敷と名の付く住宅が急増している」という趣旨のドキュメント番組を見ました。かつて私が住んでいた墨田区にも、すぐ近くにゴミ屋敷と呼ばれる住宅があり、衛生問題や悪臭、それに治安・環境の悪化などで、近隣の住民と絶えずもめ事を起こしていた。

困ってしまうのは、行政執行にいたるまでのあいだに、これを強制的に取り締まる法律がないということと、ゴミをゴミと認めない持ち主本人の認識にある。

ドキュメント番組で、ゴミ屋敷の家主が「ここはゴミ屋敷じゃねえよ。アンタがた、テレビで放送するなら、ココは資源屋敷だと言ってくれ!俺にとっては立派な資源なんだ。捨てるものなんて何もねえよ」とレポーターに向かって主張する姿が映っていました。

ゴミ屋敷の周辺に住んでいる人たちの被害は、衛生や悪臭、治安や環境の悪化だけにとどまりません。もっとも懸念されるのは子どもの通学時の安全や火災(放火)の心配です。

現場付近は、私道から公道にはみ出したゴミがあふれていて、子どもたちは仕方がないので車道の隅をカニ歩きするようにして通学していました。中には地域住民との話し合いに応じてゴミ屋敷の片づけに応じる家主もいますが、当然、家主一人では片づけられないので、近隣の住民・有志が、貴重な自分たちの時間を割いてお手伝いすることが必要になります。

他人がゴミ屋敷やその周辺を片づける際の注意点

ゴミ屋敷きを地域住民など“他人がゴミ屋敷やその周辺を片づける際”には、気を付けなければならないポイントがあります。

1.除菌や殺虫、消臭毒、それに感染などに細大の注意を払う。

ゴミの中には、腐敗して感染源となってしまった汚物や危険物が多く紛れ込んでいます。軍手や長靴などの軽装備では、とても感染を防ぐことはできません。汚物除去というと排泄物をイメージしますが、汚物はそれだけではないことを頭に入れておこう。

2.分別ゴミ、資源ゴミ、可燃性危険物の仕分け。

これが曖昧だと、ゴミとして搬出できない可能性があるばかりか、爆発を引き起こす可能性もあります。引越しや家財撤去、また遺品整理などの特殊清掃と呼ばれるプロならともかく、そうではない素人が片づけを行うときは、あらかじめ専門業者からアドバイスを受けておくことをおススメする。

遺品整理や事故現場に駆け付ける特殊清掃の業者というと、事故の後処理や遺品の整理だけ思っている人が多いようですが、彼らの事業者の多くはもともと引越しや運送のプロであり、遺品整理の需要が増えはじめた10年ほど前から、その世界に新規参入した会社が大多数です。

作業内容や作業方法はもちろん、害虫駆除の必要性や汚物撤去・用品回収の有無などを知り尽くしており、“片づける、整理する、消毒・清掃する、処分する、運び出す”といった領域全般にわたるプロ中のプロです。汚物や悪臭などであまりにも対応が困難な場合は、彼らに作業依頼したほうが手っ取り早く安全に片付きます。

夜逃げ部屋の片付けは不用品回収業者や特殊清掃業者へ

夜逃げ部屋の始末

夜逃げして残された物の処分の方法とは?

夜逃げとは、ある日突然そこに住んでいた人が家財などの荷物を残して消えてしまうことなのですが、賃貸物件であった場合、家賃が滞納されているというケースも多く、大家や不動産会社としては、そのままにしておけば、更に賃貸料金が嵩み、損をしてしまうことになる。

管理している側としては、一刻も早く部屋の中の物を処分して、新しい借主を探したいというところだと思いますが、勝手に部屋に入り込んで、残された物を処分することはできない。夜逃げとはおそらく二度と戻ってこないと予測されますが、万が一戻ってくるという可能性があり、その場合、手順を踏んで処分しなければ、大家や不動産会社の方が不法侵入や器物破損などの罪に捕らわれる危険があるからだ。

そこで、夜逃げの可能性がある場合は、残された物を処分するまでどうするのかという流れについて知っておこう。

まずは夜逃げかどうかの確認をすることになりますが、貸している側は単独ではなく、警察の立ち会いのもとに現場となる部屋の中を確認します。

家族や契約書に保証人がいる場合は、連絡をとり事情を説明します。家族や保証人が何らかの処置を行わない場合は、明け渡しをするための訴訟をし、契約解除する手続を踏み、更に強制執行手続をし、残されている物を競売に欠け、その代金を受け取ります。

強制執行が済んでも、部屋の中が片付くというわけではありません。

しかし、この段階では、部屋の中に入ったり、残った物を処分したりしても問題はありません。家賃が滞納され、更に弁護士に依頼した場合などを想定すると、マイナスはかなり大きくなる可能性がある。

残った物を特殊清掃業者にリサイクル依頼する

リサイクルショップなどで買取れるものは買取するなどしてできるだけマイナス被害を補う様にしよう。

残された不用品がかなり多い様な場合、片付けて整理するのは大変だし、ゴミの分別なども面倒なことです。そこで、不用品回収業者や特殊清掃などを行っている業者、便利業者などに依頼すると良いでだろう。

それぞれどの業者でも買取をしてもらうことができるのと、ゴミを回収してもらうことができるので、大変便利です。処分する物が多い場合は、大量の荷物に対応してくれる不用品回収業者を、部屋の中がカビやゴキブリなどで除菌や害虫駆除など原状回復する状態であった場合は特殊清掃ができる業者をという様に、その状況にあった業者を選択する様にしましょう。

対応業者を選ぶときは、できるだけ早く対応してくれる業者を選ぶ様にし、複数の業者に見積もりを依頼して比較検討する様にしましょう。

故人が大切にしていたモノは供養したほうがいい?

遺品の供養

特殊清掃での遺品の供養とは?

特殊清掃とは、事故や病死・突然死などで、身内が現場に行ったが、片づけが出来ない際に、現場の片づけや遺品整理、消毒・消臭、原状回復・原状復帰までの一式を、代行して行ってくれる業者のことを指します。

高齢者の独居・孤独死が増えている現在では、身内と連絡が取れずに大家が特殊清掃の会社に連絡をして片づけを依頼するケースも増えている。

現場には屋内・屋外を問わす腐敗した遺体や死体の体液や血痕が残されており、特殊清掃の作業員は、消臭毒・殺菌・滅菌、腐敗液の始末などを行うと同時に、遺品整理を行なって、不用品とそうでないものの仕分けを丁寧に実施します。いわゆるハウスクリーニング・原状回復(賃貸物件の場合)までを代行して、大家に引き渡します。

遺族と連絡が取れた場合には、特殊清掃の作業員が遺族立ち合いのもと、あるいは指示のもとで了解を得て種々の片づけ・始末に当たります。

処分を行う際に問題になるのが、「仏壇や人形など、個人が大切にしていたものは、供養や焚き上げを行った方がよいのか?」、「供養を十分にしなかった場合、霊が出たり、祟りがあったりするのか」といった点だ。

霊が癒されないとか、霊が化けて出るなどといったことを信じない人もいますが、特殊清掃の作業員にはそのような相談がけっこうあるそうだ。

特殊清掃の業者にもよりますが、供養や焚き上げを事前に依頼しておくと、提携先の寺院から僧侶が現場にやってきて供養・焚き上げの一式を実施してくれます。自殺などで亡くなった人、交通事故で不慮の死を遂げた現場などでは良くみられる光景です。

医療機関の依頼も特殊清掃業者は対応しています

アパートやマンションばかりではなく、特殊清掃の作業員は医療機関などからの依頼も受けています。

医療機関では、自分が死んだことを自覚していない、いわゆる“成仏していない霊”が、遺体安置所から抜け出して主治医のいる部屋に診察に来たとか、待合室の壁際には、消灯後に霊が列をつくって並んでいるといったエピソードがいっぱいあります。

医者も看護師も、そして特殊清掃の作業員も、このようなことには慣れっこになっていると言っても過言ではありません。

いずれにしても、このような“迷える霊魂”が出現しないようにする対処法は、特殊清掃の業者にあらかじめ依頼しておくこと良いだろう。

仏壇や人形、写真、陶芸品など、故人が執着をもっていたモノは、その際に一緒に焚き上げを行なってもらいましょう。供養にかかる費用は別途必要です。

また、お布施として僧侶にお渡しする分も予算に含めておきましょう。事前にインターネットで検索すれば、費用の詳細や流れなども確認できます。質問事項を整理しておき、電話で問い合わせすれば、霊が出る可能性や出なくなる方法なども教えてくれるでしょう。

血液で汚れている部屋の特殊清掃の実体

血液で汚れた部屋の特殊清掃

特殊清掃と自殺・孤独死などの関係…

特殊清掃という作業を行ってくれる業者があることは、ニュースなどでも取り上げられることが増えているのでご存知の方も多いかと思います。

特殊清掃という言葉が広く知られる様になってきたのは、近年増えている自殺や孤独死、その他、ゴミ屋敷が関係しています。

自殺や孤独死と特殊清掃がなぜ結びつくのかと言えば、それは自殺や孤独死の場合、遺体の発見が遅れることが多く、部屋の中で腐敗しているというケースが多いからだ。

遺体が何日間も放置された状態でいると、どんどん腐敗していき腐敗臭を放ち、血液や体液も部屋の床下まで到達して腐らせてしまうという様な場合もあります。その様な悲惨な現場であった場合、一般の人は部屋に入ることすらできず、入れたとしても適切な処理や清掃を行うことはできるものではありません。

よって、特殊清掃業者という専門的な清掃を行ってくれるサービスが生まれたということです。

血液で汚れている部屋の危険とは?

自殺や孤独死の場合、血液や体液で部屋が汚れていることが多くあります。血液の汚れというのはなかなか取れないものというのはご存知の方も多いと思いますが、最も重要であるのは、部屋中の病原菌による、感染症の危険があるということです。

更に放置された血液の場合、カビが生えていたり、床を腐敗させてしまっている場合もあるので、一般的な洗剤などでは落とすことができません。

特殊清掃では、専用の洗剤や清掃機器を使用して血液の除去を行っていきます。

血液の場合、吐血など病気によって流れ出ている場合もあり、細菌やウィルスを拡散させないためにも、まずは除菌を行っていきます。部屋の家具なども運び出す前に合わせて除菌します。マンションなどの集合住宅の場合、周囲に細菌を広めないで作業するというのが重要なポイントになる。

特殊清掃業者による除菌は、微生物や菌の殺菌・増殖を防ぐためと悪臭を分解させるために行い、オゾン除菌や次亜塩素酸ナトリウム、エチルアルコールにて除菌を行います。

除菌後は血液の除去作業となりますが、こちらも専用の清掃機器を使用して拭き上げていきます。状況によっては血液がかなり広範囲に飛び散っている場合もあり、床下に染み込んでしまっている様な場合はリフォームが必要になる可能性があります。

そして血液がきれいに除去できたら、最終作業としてもう一度除菌を行い、消臭も合わせてします。

血液の除去は専門の知識を持った特殊清掃業者でなくては、完全で安全な除去は難しくなりますので、きちんとした業者に依頼する様にしよう。

特殊清掃で割りに合わないお風呂場の清掃とは?

お風呂場の特殊清掃

プロが言う!割りに合わない仕事

特殊清掃は、自殺や他殺、事故などで遺体・死体の現場となった屋内外を片づける仕事です。検死や遺体解剖の必要性から警察が遺体を引き取るといっても、残存した現場の後片付けは、経験したことのない私たちが想像するような簡単なものではない。

特殊清掃の経験者・プロの人たちによると、悲惨な現場の中でも、もっとも厄介なのは風呂場に遺体があった場合(浴槽死)なのだそうです。

しかも特殊清掃の料金(作業員に入る手当て)は、それ以外の特殊清掃現場と比較してそれほど変わりはないと言いますから、“割の合わない仕事”になります。

プロが口を揃えて言う、割の合わない仕事とはどんなものだろうか?その道をめざすつもりのない人でも、少しは知っておきたいと思うものです。

浴槽死の清掃作業とは?

特殊清掃業者が浴槽死の清掃・消毒方法はどのように行っているのだろうか?

浴槽の液体は、通常「吸収材」という特殊な材料を使って除去し、その後に拭き取り作業や除菌・殺菌が施されます。吸収材で手に負えない場合は、手桶やバケツで汲み取り、その後に固めるなどして処理をするそうです。

もっとも気をつけるべきことは、無理に水栓を抜いて、下水道管を詰まらせないこと。一端詰まってしまうと、悪臭絡みの腐敗物が下水管の奥深くに入り込み、二次災害以上に悲惨な状態になるそうです。

遺体が放置された時間の長さにもよりますが、「浴槽はこれまでに見たことない色で真っ黒になっており、締め切ったままの風呂場は、悪臭をはるかに超越したものだ」と言われてます。“防毒マスクを装着して臨まないと耐えられないほど”という作業員の言葉を借りれば想像できるでしょうか。

浴槽に溜まった黒いお湯を流そうと栓を抜いてしまうと、膨張して腐乱し、剥がれ落ちた皮膚や髪の毛、排泄物や体液で排水管が詰まってしまうためだ。結局は黒い液体の詰まった浴槽に直接手を入れて、それらの腐敗物を取り出さなければならないケースがほとんどだと言います。

清掃作業が終わった後、ほとんどすべての現場で浴槽・風呂場の解体・撤去が行われます。ユニットバスであっても、建具の隙間などから体液が基礎のところまで侵入してしまっているので、そのまま改修して使うケースはありません。床・壁・天井、すべての取り壊しになります。

汚染箇所は風呂場全体と考えたほうが良いだろう。このような状態ですから、故人が使用していたと思われる風呂用品やシャンプー・ボディーソープなどは、オゾン発生器や特殊消臭剤を使って脱臭・除菌したあと、ひとまとめにして廃棄されます。

浴槽死の場合は菌をはじめとする汚染物の発生率が、他のケースにくらべて数倍高いと言われていますから、たとえ遺族であっても安易に浴槽や遺体に触れることはせず、プロの特殊清掃作業員に任せましょう。